2013年7月30日火曜日

おかしなこと。

たくさんの学生を長時間、じっと見ることがある。
たくさんの色々な背中が、ずずずと並んでいる。
背中が盛り上がっていたり、
肩甲骨がでっぱっていたり、
妙に丸みを帯びていたりする。

毎度繰り返される同じ風景。
何度も何度も繰り返して行われる、この行事。
私はずっと背中を見ている。
ふと、これはとても不思議なことと思った。
どの学校でもこの風景だけは同じ。

定期試験。

はじまりの号令で、書き出し、
ずずずと背中が答案にめり込んでいく。
ときどき伸びたり、倒れたりしながら、
一分一分すぎるのを待つ。

みんな自分の答案にめりこんでいく。

問題用紙と答案と私。
大講義室の閉鎖的な世界。

問題用紙と答案と私の関係は、
誰でも公平だという錯覚。

問題用紙と答案と私。

なんだかおかしいのよね。
教育の洗脳。